社交ダンスの種目
社交ダンスには、正規競技として認められている種目と、競技ダンスとしては認められていない種目の2種類があります。正規競技はスタンダードとラテンの2種類に分けられます。スタンダードは流れるような音楽に合わせて、優雅に踊るのが特徴の競技ダンスで、5種類の種目があります。ラテンはアクティブで自由が大きいスタイルになっています。男女が付いたり離れたりしながら多様な表現をするのが一般的で、5種類の種目があります。非競技ダンスには、パーティーダンスがあり、主にダンスパーティーで使われます。
◆スタンダード(モダン)
スタンダードは5種類の種目があります. ワルツ、タンゴ、ヴェニーズワルツ、スローフォックストロット、クイックステップがスタンダードの種目です。
【ワルツ】
社交ダンスの中でも人気が高いワルツは、スタンダードのひとつで、男女が向かい合って腕を組み、優雅に踊るのが特徴です。ワルツは、3拍子の音楽に合わせて、優雅でエレガントなダンスで一般的に、ワルツは日本ではスローワルツのことを指します。
【タンゴ】
社交ダンスのタンゴは、アルゼンチン発祥のダンスで、情熱的でキレのあるダンスです。タンゴは、4拍子の音楽に合わせて踊られ、1拍目と3拍目に強いアクセントがあるのが特徴です。
【ヴェニーズワルツ】
ヴェニーズワルツとは、19世紀のウィーンで流行した3拍子のワルツの一種で、ウィーン会議を通じてヨーロッパ中に広まりました。ヴェニーズワルツは、男女が向かい合って腕を組み、優雅に踊るのが特徴です。
【スローフォックストロット】
スローフォックストロット」は、滑らかでなめらかなダンスで、4拍子の音楽に合わせて踊られます。スローフォックストロットは、1拍目と3拍目にアクセントを置いて踊るのが特徴で狐の忍び足をモチーフにつくられています。
【クイックステップ】
クイックステップは、スタンダード種目で、フロアを所狭しと駆け回るのが特徴です。20世紀のアメリカで生まれたダンスで、4拍子の音楽にのって踊られ、スタンダード種目の中でも明るくて軽快なダンスです。
◆ラテン(ラテンアメリカン)は5種類の種目があります。チャチャチャ、サンバ、ルンバ、ジャイブ、パソドブレがラテンの種目です。
【チャチャチャ】
チャチャチャは、軽快なリズムが特徴的なダンスです。4拍子の音楽にのって踊られ、2拍目と4拍目に強いアクセントをとります。チャチャチャは、ルンバと似た基本動作がありますが、ルンバよりもスピーディーで、ロックやシャッセという動作を行います。
【サンバ】
サンバは、社交ダンスのラテン種目の一つで、南米で生まれたダンスです。4分の2拍子の音楽にのって踊られ、上下の動きや激しい腰の動きが特徴的です。社交ダンスのサンバは、カーニバルで踊られるサンバとは異なり、弾むような動きが特徴で、バウンスアクションと呼ばれる上下の動きが特徴的です。社交ダンスのサンバには、ボルタ、スポットボルタ、ボタフォゴなどのステップがあります。
【ルンバ】
ルンバは、大変人気がある種目で世代を選ばないのが特徴です。4拍子の音楽に合わせて踊られ、ゆったりとした動きと、セクシーな動きが特徴的です。簡単なステップですがスーテンポなバラードによって踊られるため、基礎が重要になってくる種目といえます。
【ジャイブ】
ジャイブは、4拍子の音楽に合わせて踊られ、ジルバとは異なり、速いリズムで踊られます。ジャイブはピョンピョンと跳ねるような動きが特徴的で、陽気に踊ることから見る人を魅了し、観客も踊り出したくなるほど楽しいダンスです。
【パソドブレ】
パソドブレは、、2拍子の音楽に合わせて踊られます。パソドブレは、スペインの闘牛を連想させるかっこいいダンスで、男性が主役という特徴があります。