社交ダンスとは

社交ダンス と聞くと皆さんなかなかなじみがないと思いますが、国内のダンス人口は ヒップホップ やジャズダンスなど いわゆる ストリート系のダンスよりも圧倒的に多いと言われています。
社交ダンスのイメージと言うとシニアが非常に多いと思いますが、現代では未就学からジュニア、そして 社会人に至るまで かなりの若年層が社交ダンスを楽しんでいるという状況です。 特に社交ダンスに関しては ダンススポーツや競技ダンスなど、トーナメント形式の試合が毎週 行われており、ランキングによって実力が分かれているという非常に面白いダンスです。
 シニアに関しましては運動不足解消や健康維持 そして認知症の予防など、とても効果的であるという研究結果も発表されていますが、若い世代の方に関しては自己表現の機会であったり、発表会で日頃の成果を発表するなど、自分の実力を向上させていき 満足感を得る、達成することでより人生が豊かになるという役割を果たすことができます。
 社交ダンスはお年寄りの趣味という時代は終わり、都内を中心とした首都圏では若い ダンサーが溢れています。 特にヒップホップなど自由度が高すぎるダンスに関してはどうやってやっていいかがわからない・ルールがないから…自分自身が正解のダンスを踊ってるかわからないという不安もあると思いますが、社交ダンスには一つ一つ テクニックに決まりがあり、レベルに分けて勉強することが容易となっています。 教科書が基準となっているので、どの世代にもしっかりとしたレッスンができるというのが特徴になります。
社交ダンスは平成から令和に至るまで、メディアで数多く取り上げられています。 昔ではウリナリ競技ダンス部が発足され、芸能人が社交ダンスを踊るという企画がとても話題になりました。 映画では Shall we Dance?という映画が大ヒット。それにより社交ダンス人口が大幅に増えたことはとても有名です。
 最近ではボールルームへようこそなどのアニメや漫画、そして 週刊少年ジャンプでも新しい社交ダンス漫画が連載されるなど、漫画界&アニメ界においても非常に大きな動きが見られています。
 社交ダンスというとちょっと古いイメージもあるとは思いますが、そのレトロなイメージが現代では、また新しく写っているんだと思います。
 社交ダンスは現代では芸術、そしてスポーツとして広く認知され、大きく分けるとペアダンスということでミュージカルでも重宝されています。 テーマパークダンスなどにもよく取り入れられ、なかなか普通のダンス教室では見ることができないのではないでしょうか? 人生は一度きりです。ポピュラーなダンスはもちろんいいと思いますが、少し踏み込んだジャンルに挑戦してみるのはいかがでしょうか?

社交ダンスの種目

社交ダンスには、正規競技として認められている種目と、競技ダンスとしては認められていない種目の2種類があります。正規競技はスタンダードとラテンの2種類に分けられます。スタンダードは流れるような音楽に合わせて、優雅に踊るのが特徴の競技ダンスで、5種類の種目があります。ラテンはアクティブで自由が大きいスタイルになっています。男女が付いたり離れたりしながら多様な表現をするのが一般的で、5種類の種目があります。非競技ダンスには、パーティーダンスがあり、主にダンスパーティーで使われます。

◆スタンダード(モダン)

スタンダードは5種類の種目があります. ワルツ、タンゴ、ヴェニーズワルツ、スローフォックストロット、クイックステップがスタンダードの種目です。

【ワルツ】
社交ダンスの中でも人気が高いワルツは、スタンダードのひとつで、男女が向かい合って腕を組み、優雅に踊るのが特徴です。ワルツは、3拍子の音楽に合わせて、優雅でエレガントなダンスで一般的に、ワルツは日本ではスローワルツのことを指します。

【タンゴ】
社交ダンスのタンゴは、アルゼンチン発祥のダンスで、情熱的でキレのあるダンスです。タンゴは、4拍子の音楽に合わせて踊られ、1拍目と3拍目に強いアクセントがあるのが特徴です。

【ヴェニーズワルツ】
ヴェニーズワルツとは、19世紀のウィーンで流行した3拍子のワルツの一種で、ウィーン会議を通じてヨーロッパ中に広まりました。ヴェニーズワルツは、男女が向かい合って腕を組み、優雅に踊るのが特徴です。

【スローフォックストロット】
スローフォックストロット」は、滑らかでなめらかなダンスで、4拍子の音楽に合わせて踊られます。スローフォックストロットは、1拍目と3拍目にアクセントを置いて踊るのが特徴で狐の忍び足をモチーフにつくられています。

【クイックステップ】
クイックステップは、スタンダード種目で、フロアを所狭しと駆け回るのが特徴です。20世紀のアメリカで生まれたダンスで、4拍子の音楽にのって踊られ、スタンダード種目の中でも明るくて軽快なダンスです。

◆ラテン(ラテンアメリカン)は5種類の種目があります。チャチャチャ、サンバ、ルンバ、ジャイブ、パソドブレがラテンの種目です。

【チャチャチャ】
チャチャチャは、軽快なリズムが特徴的なダンスです。4拍子の音楽にのって踊られ、2拍目と4拍目に強いアクセントをとります。チャチャチャは、ルンバと似た基本動作がありますが、ルンバよりもスピーディーで、ロックやシャッセという動作を行います。

【サンバ】
サンバは、社交ダンスのラテン種目の一つで、南米で生まれたダンスです。4分の2拍子の音楽にのって踊られ、上下の動きや激しい腰の動きが特徴的です。社交ダンスのサンバは、カーニバルで踊られるサンバとは異なり、弾むような動きが特徴で、バウンスアクションと呼ばれる上下の動きが特徴的です。社交ダンスのサンバには、ボルタ、スポットボルタ、ボタフォゴなどのステップがあります。

【ルンバ】
ルンバは、大変人気がある種目で世代を選ばないのが特徴です。4拍子の音楽に合わせて踊られ、ゆったりとした動きと、セクシーな動きが特徴的です。簡単なステップですがスーテンポなバラードによって踊られるため、基礎が重要になってくる種目といえます。

【ジャイブ】
ジャイブは、4拍子の音楽に合わせて踊られ、ジルバとは異なり、速いリズムで踊られます。ジャイブはピョンピョンと跳ねるような動きが特徴的で、陽気に踊ることから見る人を魅了し、観客も踊り出したくなるほど楽しいダンスです。

【パソドブレ】
パソドブレは、、2拍子の音楽に合わせて踊られます。パソドブレは、スペインの闘牛を連想させるかっこいいダンスで、男性が主役という特徴があります。

人気種目と特徴

スタンダードとラテンは、社交ダンスの2大ジャンルです。スタンダードは、男女が組み、腕の枠(ホールド)を作ったまま踊るのが特徴ですがその中でもワルツは有名、そして人気が強いです。流れるような音楽に合わせて、優雅に踊ります。スタンダードの種目の中でも一番初めに習うことが多いです。中にはワルツにはじまりワルツに終わるという言葉もあるぐらいです。今回はワルツを紹介したいと思います。
【人気のワルツ】
ワルツは、3拍子の音楽に合わせて、男女が抱き合うように組み、円を描いて踊るダンスです。やわらかく滑らかな動きが特徴です。
ワルツの歴史は、13世紀頃からオーストリアやドイツの農民が踊っていたダンスから始まります¹。18世紀中頃から「ワルツ」と呼ばれるようになり、1814年から1815年に開催されたウィーン会議で国際的に広まりました。その後、シュトラウス一家などの作曲家によって多くの名曲が生まれました
ワルツを美しく踊るコツは、以下のようなものがあります。
■リズム感を養う
3拍子の音楽に合わせて、1拍目に強く、2拍目と3拍目に弱くステップすることが大切です。
■ホールドをキープする
男女が抱き合うように組むとき、腕の枠(ホールド)をしっかりと作り、相手との距離感を保つことが大切です。
■回転する
円を描いて踊るとき、体の中心(コア)を使って回転することが大切です。足だけで回ろうとしないでください。